ネパールの子供たちのための絵本

written by philipp.martin@om.org (Philipp Martin)

チェコ人女性の夢が実現へ向かう

チェコ共和国の小さな村にある教会の青年グループが、ネパールの子供達を支援する活動を始めた。厳しい肉体労働や飢餓や病気に苦しんでいるネパールの子供たちに喜びと希望を届けようと、青年グループが熱心に取り組んでいるのは、絵本を作ること。

青年グループのメンバーであるナタリアという女性は、一年間ネパールで奉仕し、山間部の村に児童図書館を立ち上げる手伝いをした。ナタリアの夢の一つは、子どもの絵本の挿絵を描くことだった。「ネパール語で書かれたクリスチャン児童書がたくさん必要であることが分かりました。それで私たちはこの夢を実行に移すことにしました。」とナタリアは話す。

ナタリアがチェコ共和国へ戻って、ネパールの子供たちの必要を伝えると、教会員は立ち上がり、賛同した。そして、「ネパールの子供たちのための絵本」と名づけたプロジェクトがOMチェコと教会の若者グループとの共同で立ち上がり、ナタリアの夢は実現へと向かっていった。

青年グループは、絵本の物語と挿絵を担当。物語の舞台はネパールで、お話しの最後は聖書の言葉で終わる。赦しをテーマとして扱っており、主人公のアシュミは、いつも彼女に意地悪をする少年が川でおぼれているのを助けるために命を懸けた決断をするストーリーだ。

「私たちのゴールは、この物語を通してネパールの子供たちが聖書的な価値観と原則を学ぶことです。英語とネパール語のバイリンガルでこの絵本を出版する目的は、子供たちの感情が健全に発達すること、語彙を増やすこと、知識を深めることを助け、何よりも福音のメッセージを子供たちに届けることです。」とチェコの青年メンバーは話す。

OMと青年グループの力を借りて、ナタリアの夢は実現へ向かっている。ナタリアの遠く離れた国での奉仕が、ネパールとその国の子供達のことをほとんど知らなかったチェコ共和国の人々に影響を与え、ネパールの子供たちの人生を変革するための創造的な支援へとつながった。

この絵本を出版するための経済的必要のためにお祈りください。現在、全資金の76%が与えられています。この絵本がネパールの子供たちだけでなく大人にも届けられ、蒔かれた種が成長して実を結ぶことをお祈りください。