17世紀、日本の港に入ることを許可された西洋の船はオランダの貿易船だけだった。しかも乗組員は出島から出ることは許されなかった。クリスチャンに対する当時の激しい弾圧のため、船内の全ての聖書やクリスチャン関連書籍は船の停泊中、樽の中に封印されたという。
それから約400年後、2014年5月2日、50カ国以上からの400人のボランティアクリスチャンを乗せたロゴス・ホープ号が出島に入港した。5000種類もの書籍を扱う世界最大の船上書店では、聖書やクリスチャン関連の本も多く販売された。乗組員たちは自由に証しすることができ、また沢山の本が販売・寄贈された。船の寄港は地元のメディアで連日取り上げられ、長崎県内外から3万3千人が船を訪れた。特にゴールデンウィークには大勢の人が訪れ、訪問者デッキを見て周ったり、船内ツアーや船内イベントに参加した。貧困体験イベントや、アフリカン・クワイヤーのワークショップ、一日船員体験などのイベントも大好評だった。
地元のクリスチャンも船内のイベントやボランティアプログラムを通して励まされた。特に船内ツアーガイドは大勢の訪問者に自分自身の体験の証しを分かち合う多くの機会を得ることができた。将来、ロゴス・ホープ号や他のOM主催のプログラムに参加したいという思いを与えられた人もいる。
ロゴス・ホープ号からは多くのチームが船外に出かけて行き、地元の教会や学校、施設を訪れ、コミュニティに大きなインパクトを与えた。乗組員たちもまた、地元の人たちの暖かい歓迎と交流を楽しみ、日本に対する情熱を育んだ。将来ぜひ日本に戻って働きをしたいと願うようになった乗組員もいる。ロゴス・ホープ号の10日間の長崎寄港は、地域、そして乗組員たちにとって大きな祝福となった。
出島寄港における統計
来場者数: 33,323人
船内イベント参加者数: 2,950人
書籍の総販売数: 36,495冊
教育本: 34,101冊
クリスチャン関連書籍: 2,275冊
聖書と新約聖書: 119冊
配布された福音トラクト: 6,000冊
船外に送り出されたチーム数: 32チーム