手を差し伸べる支援

written by philipp.martin@om.org (Philipp Martin)

難民キャンプのシリア人女性への働き

世界最大規模の難民キャンプに暮らす25名のシリア人女性は、週に一度、数時間集まって、スカーフに刺繍を施す作業を行っています。彼女たちにとってこの時間は、自分たちが経験したトラウマを忘れるための良い機会になっています。この利益獲得プロジェクトを進めているメリーは、2年前に初めてこの難民キャンプを訪れました。ここに住む多くの女性は糸を使うことができるため、最初はかごや編み物、かぎ針編みの手芸から始めました。「女性たちは心に大きな傷を負っています。美しい創造的な作業は彼女たちのための治療でもあるのです。ここに暮らす人々の多くは家族を養うことに苦労しているため、このプロジェクトを通して女性たちが収入を得ることで、女性の立場が社会では無価値で役に立たないという考え方が変わってきました。」と、メリーは話します。

 メリーは、午後になると、難民キャンプの女性たちを訪問しています。すにで何名かの女性は、メリーに聖書を求めてきました。彼女は可能な限り、女性たちと聖書に関する事柄について話し合うことにしています。「私は、スカーフに刺繍を施すプロジェクト自体に重荷があるわけではありません。私の目的は、この女性たちの心へ手を差し伸べることです。この数年で、このプロジェクトは10万ドルを売り上げ、おおよそ2万5千ドルの利益がありました。利益の半分はプロジェクトに還元され、残りは難民キャンプの人々の必要(おむつ、ミルク、毛布、薬品)のために用いられてきました。「このプロジェクトを通して得た利益は、全てシリア難民を助けるために用いられています。」

 難民キャンプに暮らす人々が主の愛を知ることができるようにお祈り下さい。