知識と助けと希望を届け続けるために

written by philipp.martin@om.org (Philipp Martin)

パワーアップ・プロジェクト報告

ロゴスホープ号の「パワーアップ・プロジェクト」が完了しました。大作業を終えて整えられたこのユニークな船は、これから何年間も世界中の人々の人生を変革するために、知識と希望と助けを運び続けることでしょう。このプロジェクトの成功は、数年間にわたる周到な計画のもと、造船所の選定、部品や資材の注文、新しい発電機の輸送と設置、試運転、そしてこの新しいシステムのための習熟訓練を行なってきたことの結果です。

今回の「パワーアップ・プロジェクト」の主な3つの内容は、船内の2つのメイン発電機の交換、増加した電力に対応するための配電盤の交換、熱エネルギーを無駄にしないよう再利用して重油やオイルを温めるための熱回収システムの導入です。準備作業は船内のエンジンルームでOM船のクルーによって行われ、主要な据付工事は、OM船の25名の技術チームの監督の下、シンガポールのケッペル造船所にて行われました。

新しい配電盤
新しい発電機の試運転の様子

この6ヵ月に渡る大作業の期間、ロゴスホープ号の250名のクルーから成る70のチームは、イエスの希望のメッセージを伝え、神の愛を実践するために、世界中へ派遣されました。6大陸の40カ国へ遣わされたチームは、様々な奉仕活動や伝道活動に参加。ブラジルからカザフスタン、ジンバブエ、そしてフィリピンに至るまで、クルーは地元OMとアジアの宣教諸団体と連携し、福音のメッセージを通して知識と助けと希望を届けるために奉仕しました。

ウルグアイへ遣わされたチームが、慰問した刑務所で証をした結果、10名の受刑者がキリストに従う決心をしました。同じころ、南アフリカでは、麻薬中毒者を励まし、悪い習慣を断ち切る一歩を踏み出した人に、チームはメキシコ料理をふるまいました。ニュージーランドのチームは、家庭に問題を抱える若者たちに神の愛を伝え、チャレンジを与えました。

カンボジアへ遣わされたチームが地元教会と連携して教会建設を手伝っている頃、マレーシアのチームは、洪水の深刻な被害に遭った住宅と学校の清掃を行いました。これらは、神の愛を実践することは、人々の人生と社会が変えられる助けとなることを、目の当たりにした一例に過ぎません。

カンボジアへ遣わされたチーム
6ヵ月ぶりに船に戻り、新人を迎えるクルー

この一風変わったプロジェクトは、世界中の協力者からの寛大な支援金と献品、企業や取引先からの割引のサービスによって実現しました。多くの方は誠実な祈りによってこのプロジェクトに参加くださいました。プロジェクトの開始に先立って10億円の資金が与えられ、予定通りにすべてが終了したことによって、神の守りと備えがあったことを知ることができます。

今後、ロゴスホープ号は東南アジアを巡回してからアフリカ大陸へ向かい、これからも何百万の人々に希望のメッセージを届け続けます。航海を続けていくための燃料費も必要とされています。どうぞ、これからもロゴス・ホープ号の働きを覚えて支援してくださいますようお願いいたします。