知識を身に着け、攻撃を防ぐ

バングラデシュの識字教育

無意味な記号に囲まれた世界に生きることを想像してみて下さい。しかし、ある日、小さな扉が開き、あなたはゆっくりとその記号の意味を解読し始めます。それは生まれて初めて文字が読めるようになっていくプロセスです。

タスリマは学校へ行ったことが無く、読み書きができませんでした。そのため彼女はこれまで多くの人にだまされ、利用され続けてきました。数年前、彼女の村を嵐が襲い、その村に支援が届くことになりました。タスリマは、被害額は500タカ(6ドル程)だと申請したのですが、わずか100タカしか受け取ることができなかったのです。タスリマが抗議をしても、紙には申請額が100タカと書いてあると言われ、読み書きの出来ないタリスマはそれ以上何も言えませんでした。

タスリマの夫が亡くなった時、彼女の人生はさらに厳しいものになりました。1日中働いても、稼げるのは1日1ドルだけです。OMが彼女の村で識字教育プログラムを開始した時、タスリマはすぐに申し込みました。当時50歳のタリスマにとって、読み書きを学ぶことは困難であると分かっていましたが、その能力を身に着けることは生活の上でとても大切なことだと分かっていたのです。彼女の決心は変ることがありませんでした。

バングラデシュでは、成人の半数しか読み書きができないと言われています。しかし、農村地域や女性たちの間ではその割合はもっと少なくなります。過去数ヵ月間、OMが主催した成人のための識字教育プログラムには様々な地域からの300人が受講しました。
読み書きの能力を身に着けることは、人々に尊厳と力を与えます。タスリマも他人にだまされるようなことがなくなりました。読み書きはわずかな収入で精一杯に生きる貧しい人々に公正を与えるのです。

バングラデシュのOMチームは成人のために15の識字教育クラスを運営しています。そのうち12のクラスは女性のため、3クラスは男性のために3つの地域で持たれています。識字教育クラスは週6日、9ヵ月間のコース。一人の女性に読み書きを身に着けさせるために必要な経費は80ドル。この必要のために、そしてバングラデシュの人々の救いのためにお祈りください。